History

01会の歴史

「特定非営利活動法人牧場跡地の緑と環境を考える会」は、その前身の「斉藤牧場の緑と環境を考える会」の発足から数えてもうすぐ30年目を迎えます。これまでの活動を簡単にまとめました。写真とともにお楽しみください。

 当会は、現在の中原ふれあい防災公園がまだ『斉藤牧場』だったころ、「牧場が廃業するらしい」と耳した数名の市民の緑の大空間を残したいという思いから始まりました。それからおよそ30年。さまざまな活動を続け、牧場は防災公園に生まれ変わりましたが、その隣接地の約1.2ヘクタールの美しい雑木林は残念ながら残すことはかないませんでした。そして今、防災公園完成と同時に市有地になった1000平米の土地を、草ぼうぼうのままにしておくのはもったいないと、柏市のカシニワ制度に参加し『サスティナ実験広場』と名付け、整備しながら地域の庭として活用しています。2021年5月には、広場の一角に柏市が中原ふれあい防災公園管理棟を設置。当会はその管理運営を委嘱されました。管理棟のホールをサスティナホールと名付け、地域の集い場として親しまれるよう努めて参ります。


1992年秋

◇会の発足。柏市中原に40年続いた斉藤牧場がなくなる、と言う話を聞きつけた近所の数名が、緑の空間を残したいと集まったのが始まりでした。

1993年春

◇近くの緑地を探検し、日毎に減っていく近くの森や林を見てますます牧場の貴重さを実感したメンバーは柏市に陳情を始めました。その後数年近隣の各地の緑地を見学する等の活動をしました。

1995年秋

◇牧場隣接の雑木林には、ゴミの不法投棄が絶えないため、お掃除作戦を始めました。(今の毎月第3土曜日の作業会の始まり)

1996年

加賀ふるさと会館にて牧場跡地について、行政と周辺住民と懇談会開催。

◇第1回枯草刈大会。冬場の乾燥の時期に牧場の枯草の火災防止のために、近隣に呼び掛け、130名が参加(加賀町会と共催)。

◇第1回ひまわりコスモス種まき会。牧場の畑の一部を借りてお花畑作戦の始まり。130名参加。これ以降毎年、ヒマワリ、菜の花、そばの種まきイベントや、チューリップ、ハーブ畑を作って行きました。

◇夏、「咲いたよ、ひまわりコスモス花見会」を開催。 

1997年

◇前年末から周辺住民に、「牧場跡地の将来図」についてアンケートを実施、翌春までに1360名から回答。

◇第2回枯草刈大会。芋煮、凧上げのイベントも実施。190名参加

◇4月はじめて「総会」を開催。会則も作成しました。(現NPO定款の前文はこの時の前文をそのまま採用しています)

◇第2回ひまわりコスモス種まき会。130名の参加。

◇このころから、柏市に出向き牧場跡地について協議も始めました。

◇ひまわり花見会。音楽会(オカリナ演奏など)のイベントも盛り込みました。(ミニコンサートの始まり)

◇1996年末のアンケートをもとに「牧場跡地の将来図(イメージプラン)」作成会。完成後、11月に柏市長に会からの第1案として提出しました。

◇秋、第1回菜の花種まき会。

1998年

◇第3回枯草刈大会。枯草のどんどで、焼き芋。凧揚げ会も実施。

◇6月 「フォーラム みんなで考える 柏市南部の緑のまちづくり」を開催。参加者約80名

1999年

◇8月 初めてのそばの種まき。

2000年

◇第5回ひまわりの種まき。1万㎡のひまわり畑に挑戦。

◇11月 NPO設立総会を開き、採択。

2001年

◇3月 柏市は牧場跡地4.9ヘクタールを都市基盤整備

公団(現UR)の「防災公園街区整備事業」の適用を受け防災公園として取得・整備を決定。

◇4月 千葉県よりNPO法人の認証がおりる。会の名称を「特定非営利活動法人牧場跡地の緑と環境を考える会」と変更。

◇5月 最後のひまわり畑1万㎡の種まき。

◇7月 「お花畑とジャズの夕べ」と銘打ち、牧場跡地の公園化のお祝いと会のNPO法人化のお披露目のイベントを開催。約370人参加。

◇7月末 柏市主催の「中原ふれあい防災公園の第1回策定委員会」開かれる。市民参加の公園化の活動が始動。(その後、現在の公園管理運営委員会へと移行)当会からも2名が出席。

【公園完成後、隣接する林の保全活動に取り組みます。後半の年譜は写真の下です↓】


【公園隣接林の保全活動へ】

2002年
◇10月牧場跡地隣接林の地主さんのご理解をいただき、会発足10周年森のミニコンサートを開催。(森のコンサートの始まり)
2003年
◇1月から牧場隣接の雑木林の整備を開始。(以降2016年春まで林の保全と公有地化を目指し、林の整備が続けられました)
◇6月 第2回の森のミニコンサートを開催。
◇10月 隣接林保全のための署名を開始しました。
2004年
◇5月 柏市長に隣接林保全の署名5204筆を提出。
2005年
◇春、中原ふれあい防災公園オープン
◇秋、公園でコンサートを開催。(2007年まで公園広場でコンサート開催。)
2006年
林の公有地化を市に求めるために基金を設立。2016年までに総額1170万円を市に寄付しました。
2008年
◇12228㎡あった林の約半分が物納され、住宅になりました。
◇秋のコンサートをこの年から再び林の中で開催。これ以降は2015年まで林の中で行いました。毎年300名もの参加がありました。
2010年
◇公園隣地の1千平米の市有地空き地の整備を市に申し出、作業開始。サスティナ実験広場と名付けました。
◇市内の若手農家とコラボで、野菜市を始めました。
◇広場でのフリーマーケットを開催(現サスティナマルシェ。今年はフリーマーケット通算8回目)。
◇柏市の「カシニワ制度」に登録。
2015年
◇8月 林の地権者の方が亡くなりました。
2016年
◇前年末から7月まで柏市に対しこれまで以上の保全・公有地化の働きかけを行いました。
◇3月 柏市都市景観賞~景観まちづくり部門~を受賞。
◇6月第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。
◇8月 柏市と地権者との協議は功を奏することなく、林は伐採され、住宅になりました。


【林の保全活動後の話は、写真の後へ続きます】


【サスティナ実験広場の活動へ】


2010年
◇公園隣地の1千平米の市有地空き地の整備を市に申し出、作業開始。サスティナ実験広場と名付けました。
◇市内の若手農家とコラボで、野菜市を始めました。
◇広場でのフリーマーケットを開催(現サスティナマルシェ。今年はフリーマーケット通算8回目)。
◇柏市の「カシニワ制度」に登録。
2015年
◇8月 林の地権者の方が亡くなりました。
2016年
◇前年末から7月まで柏市に対しこれまで以上の保全・公有地化の働きかけを行いました。
◇3月 柏市都市景観賞~景観まちづくり部門~を受賞。
◇6月第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。
◇8月 柏市と地権者との協議は功を奏することなく、林は伐採され、住宅になりました。
2021年
◇5月 柏市がサスティナ実験広場に中原ふれあい防災公園の管理棟を設置。当会は市からその管理運営を委託。地域に親しまれる集い場としての活用が始まりました。

History

02防災公園はかつて牧場でした

 柏市中原にある中原ふれあい防災公園、ここはかつて牧場でした。地域の住宅地化や牛乳の輸入など時代の波の中でやむなく廃業となりました。
 そして、2005年に立派な公園になりました。
 
 かつて斉藤牧場で働いてらした方が、当会の会員になって下さったことがきっかけで、懐かしい写真をお借りすることができました。
 牛がたくさんいた頃の風景を思い出してみてください。
 *中ほどのカラーの牛の写真は会員だった故Iさんの写真で、これまでも会の紹介などに使わせていただいているものです。 

仔牛

牧場敷地内  中原の住宅地との境 

飼料用のトウモロコシ畑。人間の背丈の2倍ほどもある 奥の木立は今の加賀 

  作業小屋の裏に映っているのは、かつてあった公園隣接林。「藪」という感じ 

子ヤギと遊ぶ子供たち 

昭和46年(1971年)1月の雪。かなり降った感じだ、雪だるまが大きい!!
 (右も) 

長野県の佐久からやってきた牛たち 

昭和54年(1979年)初日の出 

昭和54年(1979年)1月雪の朝 

この角度からの眺め、懐かし~わ~。車が時代を感じさせますね:管理人感想(^^)!

 1970年代ころ牛舎の中 

牛舎の中は2列横隊にお尻合わせに牛たちがいる。1列に50頭とのこと。 

1990年前後の斉藤牧場(カラー写真以下3枚Iさん撮影)  

 県道から牧場への誘導路。
 かつては並木道で牧場へのアプローチという感じがいい雰囲気。
 この道が2000年ころは右のようになって→

 →並木道の名残りの木残っていたが、防災公園が完成した後はさらに右のようになって→
 (写真の下部分の黄色のところが県道) 

→アスファルトで舗装され、 県道から公園の方に入る道(かつての誘導路)が市道になり、歩道も立派になったけど木立はなくなった。 

かつての牧場主の斉藤さんの動物病院(右奥)。
 中央左の平屋はかつての病院棟 (今はありません) 
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公園側から県道の方を見る。まだ並木道の木が残っている。(2000年ころ) 

左写真の位置から少しひいて撮った同じ場所。
 写真右端の草地には、今は介護施設と、動物病院のドッグランができている。